2010年9月10日(金) 00:14 JST

松花堂

    松花堂庭園

    松花堂庭園の北側にある茶室「松花堂」は、寛永14年(1637)、松花堂昭乗が泉坊の傍につくった草堂を再現したものであり、茶室と住居、持仏堂を兼ねた珍しい建物である。この草堂は、床、袋棚、仏壇を備えた二畳の間に土間、かまど、半畳の水屋をあしらい、これを方一丈のなかに収めている。天井は、土佐光武筆と伝えられる日輪と一対の鳳凰を描いた網代地で覆っている。草堂に起居し、点茶三昧に到達した昭乗の茶道の精神は、実にこの「松花堂」によって象徴されている。
    庭園は、泉坊の庭園を東車塚古墳の上に復元したもので、松花堂昭乗自らの手による造園といわれている。庭の中心部は、古墳の前方部の平坦なところを利用して作られており、灯篭や立ち木を除いて空間を作り、地に這う潅木と巧みな飛び石の配置、それを埋める苔によって平面の美が構成されている。ただ一本、老松が臥龍のように枝を延ばしているが、これらは旭の美を鑑賞し、その美を強調する意図が秘められている。雄大な旭の美を借景にとらえようとする昭乗の豪快な気風の一端を偲ぶことができる。
    松花堂茶室は府指定文化財、松花堂書院は府登録文化財、また松花堂及びその跡は国指定史跡となっている。また、松花堂庭園内には、江戸時代の豪商、5代目淀屋个庵(三郎右衛門、通称辰五郎)が愛用した「砧(きぬた)の手水鉢」が書院前に残っている。

    松花堂庭園イメージ

    金明孟宗竹(きんめいもうそうちく)写真上段
    宮崎県東臼杵郡と福岡県久留米市で発見されたもので、孟宗竹が突然変異して生まれた竹です。
    金色の地肌に一節飛びに表と裏に緑の縞が入っており、全体として金色と緑の市松模様になっている非常に珍しい竹です。
    亀甲竹(きっこうちく)写真下段
    こちらも孟宗竹の突然変異で、節間が交互に膨れており節が斜めになった竹です。
    亀甲状に連鎖したその不思議な形は、観賞用や工芸品の材料として珍重されています。